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子どもの好き嫌いを克服方法まとめ。調理法と食材選びに着目した重要なポイント4つ


今のうちに「子どもの好き嫌いをなくそう!」と奮闘しているママがたくさんいます。

それは「野菜嫌いが多く偏食のある大人になって欲しくない」「健康な体で悩みなく育ってほしい」というママの愛情の表れでもあります。

大人になると好き嫌いは家庭においてだけでなく、社会の人間関係においても大きな課題。

上司の代役で取引先の食事会に出席した際、「嫌いな食べ物」を聞かれ、「偏食で食べられる物が少ないんです」と答えたところ気まずくなり、それ以後、担当から外されたという話も。
(参考:「 好き嫌い 多い 」のページ)

子どもの好き嫌いでお悩みのママに食材選び・調理法・食べさせ方をふまえた克服方法ご紹介します。

【ポイント1】子どもの好き嫌いを克服する準備「規則的な生活リズム」

好き嫌いの多い子どもは「1日3食、決まった時間に食事を取っていなない」「おやつが食事代わり」といったケースがあります。

乳幼児の頃から「規則正しい生活を送ること」は、子どもの心と体の発育に大きな影響を与え、好き嫌いを克服するための土台にもなります。

なぜ「規則的な生活リズム」が大切なのか、その理由をまとめました。
情報参照元:生活リズムと食事 東京都教育委員会

・食は生活の一部。きちんとした生活がおなかを減らす
子どもが毎日、決まった時間に起きる、食事をする、体を動かして遊ぶ、寝るという生活のリズムを保つことは、胃腸や脳の働きにも影響します。
規則正しい生活をすれば、夜の睡眠中に胃腸が動き、お腹がすいた状態で朝起きられるため、朝食もおいしく食べることができます。

朝食を食べると体温や血糖値も上がり、脳の働きもよくなるので活動的に1日を送れるようになるのです。
また、昼食から夕食の間に食べるおやつが適量であれば、お腹がいい具合にすいてくるので、夕食もおいしく食べられるようになります。

空腹であればこそ、3度の食事をきちんと食べる習慣が身に付くのです。

・おやつの食べすぎは大敵。濃い味に慣れてしまうことも
「むし歯になるから」とおやつをタブー視する親もいます。
しかし、子どもの心と体の成長において、おやつは大事な役割があるため、以下2つのおやつのあげ方、選び方を考慮しましょう。

1.適度なおやつが子どもの心と体の栄養になる
特に乳幼児は消化機能も十分でないため、1回の食事に限界があります。
3度の食事で取り切れない栄養を、おやつで補給することも大切です。

また、おやつは気分をリフレッシュしたり、周囲の人とコミュニケーションを取ったり、子どもの豊かな心を育む時間でもあります。

2.おやつの種類と量が肝心。食べすぎは好き嫌いの原因
おやつの食べすぎは禁物です。
満腹感から食事を抜く・残すことから、子どもの肥満・生活習慣病になる可能性もあります。

おやつは1日1回、午後3時と決めておくとよいでしょう。
塩味や甘味が強く、栄養バランスの悪いおやつも控えることです。

こうした類のおやつに子どものうちから舌が慣れると、料理も濃い味つけを好むようになり、それが好き嫌いの原因になります。
できれば果物、イモ類などを使ったおやつも選ぶようにしましょう。
情報参照元:「子どもの間食」に関する考え方 一般社団法人 日本小児歯科学会

【ポイント2】好き嫌いを克服するための接し方は「怒らない(叱らない)・無理強いしない・楽しく食べる」

「食べなさい!」と叱りつけて、子どもの好き嫌いをなくすことができません。

かえって「無理強いをしてうまくいかなかった」という体験談もよく聞かれます。

・子どもを怒る(叱る)、無理強いはトラウマのもと!
大人が「これは体にいいから食べなさい!」と子どもに叱っても、理解してもらえないことが多くあります。
なかでも幼児期の子どもは「好き嫌いが多くて偏食」=「体に悪い」と実感しにくいのです。

ママの怒りがエスカレートすれば、それが子どものストレスになり、唾液や胃液の分泌も悪くなるため、栄養の吸収も鈍り、消化不良などを起こしやすくなります。

嫌な思いをし、涙を流しながら食べる食事が味気ないのは、大人も子どもも同じです。
また、怒られた嫌な経験はつらい、悲しいなどの感情をともなって脳に記憶されると、それがトラウマになり、好き嫌いを克服しづらい状況が生まれます。

・食事は「楽しい」「嬉しい」と結び付ける。テレビを消して食事をする、コミュニケーションを取る・褒めることが大事
子どもの好き嫌いを克服するための「食育」において「食事は楽しいもの、嬉しいもの」と実感できる雰囲気と、きちんと食事ができる環境を、大人が作ってあげることが大切です。

みんながおいしそうに食事をしている姿を見れば、子どもの気持ちも高揚するでしょう。
「おいしいね」の会話を耳にすれば、子どもが初めて見る食べ物であっても、「おいしいなら食べてみようか」という気持ちが芽生えます。

「おいしいね」は共感を得やすい言葉。
苦手な食物であれば「おいしいよ」というより、「おいしいね」の言葉を添えて、温かみのある雰囲気作りを心がけましょう。

また、「きちんと食事ができる環境作り」に実践したい大切な基本について、以下の3つをおさえておきましょう

1)テレビを消して、落ち着いた雰囲気で食事を楽しむ
食事をする時、テレビを消しているでしょうか?
テレビがついていると食事に集中しづらく、家族の会話も減っていきます。
スマホ・ゲームは言うまでもありません。

普段、仕事や家事で忙しい親子が、最低1日1回、食卓を囲んで家族みんなで会話を楽しみ、食事をする時間を持つことです。
食卓でのさりげない会話から、子どもは元気をもらったり、感謝の気持ちが生まれたりして、コミュニケーションの取り方を学んでいきます。

また、子どもが「外で嫌なことがあった場合でも、食卓に集まれば家族がいて相談できる」=「温かい場所」と実感できれば、好き嫌いを克服
するチャンスも得やすいでしょう。

2)声かけの仕方ひとつで子どもの好き嫌いに変化が
フランスでは食材の色や香り、食感、食べた時の音など五感を使った食育を行っています。

例えば、「これを食べると、どんな音がするかな?」「この野菜の色はきれいだね」と子どもの好奇心をかきたてるような話を大事にしている
ようです。

好き嫌いに関しても、「全部食べられないなら、少しでも味わって、すべての味、香りを楽しみましょう」と教えているとか。

3)嫌いな物は少しずつ克服。子どもが一口でも食べたら褒める
ゲーム感覚で「ちょっと食べてみようか」と興味を引く声かけも好き嫌いを克服するポイントです。
もし、子どもが苦手な食物を一口でも食べることができたなら、褒めてあげることも忘れずに。

誰でも褒められれば、嬉しくなって「もうちょっと頑張ってみよう」となるでしょう。
子どもの好き嫌いをなくすには、ママの根気も必要。時間をかけながら、嫌いな食物を少しずつ食べられるように工夫していきましょう。

好き嫌いを克服する調理・作り方は「子どもと一緒に作って料理を楽しむ」「料理にも一工夫」

子どもは本来、好奇心のかたまりです。

好き嫌いを無理になくそうとするより、子どもと一緒に料理を作ったり、料理に一手間加えて食べやすくしたり。
子どもが食に興味を持つように導いていくことです。

それには以下の2つが大きなポイントです。

1.「子どもと一緒に作って料理を楽しむ」体験から食の楽しさを育む
野菜を洗ったり、へたを取ったり、ままごと感覚で子どもが調理に参加できるようにしてあげると、自然と食への興味もわいてきます。
ポイントは子どもと一緒に楽しみながら作ること。

平日、仕事で忙しいママは時間の取れる休日に行ってみてはどうでしょうか。
子どもの嫌いな食物であっても、素材に触れ「私が、僕が作った」となれば、食への愛情が育まれ、ある時期「食べないともったいない」という
気持ちが芽生えてくることがあります。

料理の途中で「ちょっと味見してみようか」と声かけをすることも、苦手意識を克服する一歩になるでしょう。

2.「料理にも一工夫」大きさ・硬さ・味つけに注意して食べやすく
子どもが嫌いな食物を克服するには、最初、できるだけ目立ない形にして、いかにおいしく味わってもらえるかがポイント。
おいしく見せるために、赤、黄、緑、黒、白、と5食を使い、彩りと栄養のバランスも考えましょう。

盛りつける器は料理に対してやや大きめのサイズを選び、立体的に盛り付けるとベターです。

・嫌いな食物こそ小さく切って慣れさせる
子どもの好き嫌いで多いのが野菜です。
初めのうちは嫌いな野菜を小さくして、見た目にもわからないようにすることが重要です。

たとえばニンジン嫌いの場合、みじん切りにしたり、すりおろしたりしてハンバーグやカレーなど好きな料理に混ぜてみましょう。
食べ慣れてきたところで、少しずつ大きく切るようにし、素材本来の味わい方ができるように導くのも大事です。

・硬い、軟らかいなど食感が苦手なら調理法で変化を
食感が苦手という場合、軟らかい食物は揚げたり、他の食材に混ぜたりしてみましょう。
根菜類など硬い食物は薄く切って炒めたり、軟らかく煮たり、ペースト状にするなど、硬さや形状を変えることで好き嫌いを克服できることも多いです。

・加熱や味つけで苦味や辛味を抑える
辛味、苦味のある野菜は茹でたり、炒めたり、調理方法を一工夫。
野菜は加熱することでアクが取れたり、苦味がやわらいだりもします。

味つけで工夫することも大切ですが、子どもが好むマヨネーズやトマトケチャップを大量に使って、濃い味つけにするのはやめましょう。
臭味を取る場合は生姜や酢などを使うのも効果的です。

今までの野菜のイメージを変える変化球。子どもにも喜ばれる「本当においしい食材選び」

子どもの約6割に野菜嫌いがあるといわれています。
親の嗜好で献立を決めることが多いと、嫌いな食材を使わなくなるため、子どもも食わず嫌いになる傾向が見られます。

ただ、同じ野菜でも鮮度、品種によって違い、「食材選び」は子どもの食育のためにも、親も好き嫌いをなくすきっかけになるでしょう。

・クセのない、見た目も変わった食材で興味や関心を引く
子どもが嫌いな野菜の上位は「ピーマン」と「ナス」。
ピーマンは青臭さや苦味が、ナスはフニャッとした食感が、子供が苦手とする原因です。

最近は品種改良で食べやすい野菜も出ていますが、それらを探し、お店を歩き回るのは大変です。


ピーマンであれば加熱すると甘味が増す「こどもピーマン」。
「アップルピーマン」は赤、黄、桃色と3種類あり、フルーツに似た食感。「トロナス」は一見ナスとは思えない緑色。
肉厚でトロッとした食感が子どもたちに人気です。
見た目も少し変わった野菜を食材に使い、「この野菜何だと思う?」と、子どもの興味や関心を引き出すのも、好き嫌いの克服方法として有効ですので、ぜひご利用ください。

食べたことがない食材や料理で「嫌い」のイメージを塗り替える!
子どもの時期から嫌いだった食物は、長いこと「苦手」と脳に刷り込まれてしまうので、大人になってから克服するのが容易でない場合もあります。
そんな場合こそ、食材に一風変わった変化を加えて、イメージを払しょくしましょう。