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子どもの嫌いな野菜ランキングTOP10の好き嫌い克服法


毎年、種苗・食品会社などから「子どもの好き嫌いなランキング」が発表されますが、たいてい前年と比べて大きな差はないようです。

嫌いな野菜ランキングで不動の1位ともいえるのが「ピーマン」。
なぜピーマン嫌いな子どもが多いのでしょうか?

味の好みは人それぞれですから、「野菜の好き嫌い」も一様でないと思われます。
なのに、嫌われる野菜はいつも同じ顔ぶれと感じている方も多いのでは。

子どもが嫌いな野菜を選ぶ理由に、味、におい、食感があります。
ピーマンはこの3つが見事にそろっているため嫌われ度も高いのです。

そこで「子どもが嫌いな野菜ランキング」に頻出する10種類の野菜をピックアップして、それぞれの野菜がなぜ嫌いなのか?
その理由と克服方法として、おすすめの調理法とおいしい野菜の選び方をご紹介します。

好き嫌いランキングでもっとも嫌われるピーマン。
青臭さと苦味を克服

「ピーマン」を苦手とする子どもが多い理由は?

ピーマンは独特の苦みと青臭さが、子どもにとって嫌いな理由のようです。
人間の体はもともと「苦い」=「毒」と感じるようにできていることから、味覚が鋭い子どもは余計に拒否反応を示しやすいのです。

ただし、子どもの時に嫌いだったピーマンが大人になってから食べられるようになったというケースが多いのも事実。
大人になると味覚を感じる舌の味蕾の数が減り、子どもの時ほど苦味を感じなくなるからです。

ピーマンの苦味とにおいを解消するには加熱

「ピーマンの肉詰めは食べられるけど、ピーマンだけは苦手」という子どももいるでしょう。

ピーマンは油との相性がよく、炒めたり、焼いたり、加熱することで青臭さや苦味もやわらぎ、甘味を引き出すことができます。

苦味の少ない品種のピーマンを選ぶ

嫌いな野菜ランキングでもトップ1に選ばれる「ピーマン」を克服するには、子どもがおいしく食べられる品種を選んでみるのも一対策。


子どもによって好き嫌いが分かれるトマト。
「酸っぱい」「プチッ、ドロッとした食感がイヤ」というトマトを克服

「トマト」を苦手とする子どもが多い理由は?

子どもにとってトマトは好き嫌いが大きく分かれる野菜です。
好きな野菜ランキングでも、嫌いなランキングでもトマトは上位にランクインしています。

トマトが好きな理由は「甘くておいしい」という意見が多く、逆にトマトが嫌いという子どもたちの意見は「種の粒々が気持ち悪い」「青臭くて酸っぱい」「ドロッとした食感が気持ち悪い」など。
気になるのは「酸味」「食感」のようです。

トマトの酸味や苦味は加熱によってやわらぐ

トマトは加熱によって酸味が減り、甘味が凝縮されます。
食感が苦手な子には、ソースやスープにして出すのもおすすめです。
また、トマトの酸味は魚の臭みを消し、身を引き締める作用もあるので、魚と一緒に調理するのもよいでしょう。

フルーティーで甘味の強いトマトを選んで「嫌い」を克服

オイシックスでは酸味が少なく、甘くてジューシーなトマトを豊富に扱っています。

たとえば、フルーツのように甘味が強い「甘味とコクのハーモニーミニトマト」や、旨味が凝縮されたミディサイズのトマト「あめトマト」がおすすめ。
「トマトが嫌いな子どもも、これは難なく食べられた」といった声がたくさん寄せられています。

ナスはフニャッとした食感が嫌い。
嫌いな野菜ランキングで上位に入るナスを克服

「ナス」を苦手とする子どもが多い理由は?

ナスは苦味や酸味がないものの、軟らかい食感が嫌われる理由のようです。

生のナスはフニャっとしていませんが、冷水でアクを取ったナスでも、子どもは食べづらいかもしれません。

ナスの食感を変えるには揚げる、焼くなど高温で調理

ナスの食感が苦手な子どもにおすすめの調理法が、天ぷらにして揚げる。
もしくは肉厚のナスを選んでグリルで焼く方法。

ナスは油との相性もよく、ビタミンEを含む植物油で調理すると夏バテ予防にもなります。

ナスの既成概念を変える肉厚でおいしい「トロナス」

「トロナス」は、ナス嫌いの子どもたちにも人気の一品。

見た目は緑色、肉厚なのでトロッとした食感がおいしさの秘密。
ステーキのようにフライパンで焼いて食べるのがおすすめです。

セロリは「青臭い」「筋っぽい」から食べられない。
嫌いな子どもが多いセロリを克服

「セロリ」を苦手とする子どもが多い理由は?

セロリは生野菜として使われることも多く、葉の部分は肉や魚の臭味を消す効果があります。
ただ、セロリの独特の青臭いにおいが、子どもは苦手なようです。

おまけに苦味もあり、茎の部分が筋っぽいので、それも嫌われる原因となっています。

セロリの青臭さと苦味は加熱と牛乳を加えて取る

セロリの青臭さ、苦味は加熱することでやわらぎます。
茎の部分の筋っぽさはピーラーで取って、千切りにすると解消できるでしょう。

千切りにしたセロリは肉や子どもの好きな野菜と一緒に油で炒めて、塩や醤油で味つけすると食べやすくなります。
また、牛乳を加えて独特のにおいを抑えることもできます。
セロリは茎より葉の部分に多く栄養素が含まれているので、細かく刻んで炒め、チャーハンの具材にしてもよいでしょう。

苦味を軽減した栽培法で食べやすく改良したセロリ

セロリ独特の香りを出すために、窒素の成分を増やして栽培していることが多いようです。
オイシックスでは、苦味を抑えるためにあえて窒素成分を軽減した栽培法で、えぐみの少ないセロリも提供しています。

キュウリは好き嫌いランキングで両方にランクイン。「青臭い」と嫌われるキュウリを克服

「キュウリ」を苦手とする子どもが多い理由は?

トマト同様、子どもの好き嫌いが二分するキュウリ。
嫌いな野菜が多く、偏食があっても「キュウリなら食べられる」という子どもがいる一方、「キュウリだけはどうしても食べられない」という子どももいます。
キュウリ嫌いの理由は、キュウリの青臭さにあるようです。
キュウリは生のままサラダに使われることがほとんどです。
スライスしたキュウリが2、3枚入っているだけで、「他の食材においが移って食べられない」ということも。

塩もみと熱湯で青臭いにおいを抜く

キュウリを加熱することによって青臭さを取ることは可能ですが、熱を加えすぎるとシャキシャキした食感がなくなります。
そこでおすすめなのが、キュウリに塩をまぶしてよくもみ込んでから、熱湯に入れる方法。
この一手間が青臭さを取ってくれます。
キュウリは皮と種に青臭い成分が多く含まれています。
下ごしらえした後、キュウリの種を取り、皮の部分は縦にピーラーで何本かボーダー柄を入れるようにむいて使うのもよいでしょう。

甘味のあるキュウリを選んで嫌いを克服!

甘味があるキュウリを選ぶことで、青臭さはだいぶ軽減されるようです。
特にOisix厳選のキュウリは新鮮なので、キュウリのみずみずしさと旨味が凝縮されています。

シイタケのにおいと食感が苦手のもと。旨味成分が多いのに苦手なシイタケを克服

「シイタケ」を苦手とする子どもが多い理由は?

シイタケはだしに使われるほど旨味成分が多い野菜ですが、子どもによってはそのにおいが嫌いなようです。
「給食によく出るけど、シイタケのにおいが気持ち悪くて食べられない」という小学生もいます。
また、「シイタケの軟らかい食感」も嫌いな理由に挙がっています。

シイタケはペーパーで拭いて、細かく切って調理

生のシイタケは水で洗うと風味が落ち、ビショッとなるので、キッチンペーパーなどで軽く拭いてから使います。
におい、食感が苦手な場合は、みじん切りや薄切りにして、カレーやハンバーグ、ギョウザなどに入れると食べやすくなります。

肉厚でクセのないシイタケを選んでみる

軟らかい食感が苦手、においが嫌いという2つの理由を解消するには、肉厚で旨味のあるシイタケがおすすめです。
たとえば、「ステーキ寅王しいたけ」は歯ごたえがあり、クセのない味が特徴。
バター+醤油などシンプルな味つけで、おいしく味わえるので調理もお手軽。
もう一種類、肉厚でジューシーな宮崎県産のシイタケもおすすめです。

青菜独特のにおいが子どもは気になる。「青臭い」と嫌われるホウレン草を克服

「ホウレン草」を苦手とする子どもが多い理由は?

ホウレン草に多く含まれているシュウ酸も青臭さの原因です。
調理する際は、ホウレン草のシュウ酸を熱湯で茹でて取り除くことがポイント。
ホウレン草のソテーなどは生のホウレン草をそのまま炒めて使いますが、シュウ酸が多いとソテーしてもにおいが抜け切れず、苦手な子どもは食べづらいことも。

ホウレン草のアクを抜いて使う!

ホウレン草を熱湯で茹でた後、流水でサッと洗ってアクを取ります。
この時、水にさらすことで色止め効果も。
ただ、水にさらしすぎるとビタミンCが流出してしまうので、粗熱が取れたらザルにあげて水切りをしましょう。
きちんと下ごしらえをすることによって、青臭さを軽減できます。
さらに茹でたホウレン草を適当な大きさに切って小分けにした後、ラップでくるみ、冷凍保存すると便利です。
「ホウレン草を見るのもイヤ」という子どもには、アク抜きしたホウレン草を細かく切って好きな料理に混ぜてみましょう。

味のクセがないホウレン草を初めから選んで調理

生のままで食べられるサラダホウレン草など、最近はアク抜きの必要がないホウレン草も出ています。
Oisixでもサラダホウレン草は人気です。
葉が軟らかく、シャキシャキとした食感のサラダホウレン草も扱っています。
他にも、味が濃いのにえぐみがなく、ほのかに甘い有機栽培のホウレン草も大人気です。

肉で巻いても苦味が強くて食べられない。「硬い」「独特のにおいが苦手」と嫌われるアスパラガスを克服

「アスパラガス」を苦手とする子どもが多い理由は?

アスパラガスは白と緑の2種類に大別されますが、子どもが「嫌い」というのはたいていグリーンアスパラガス。
アスパラガスは食べる部分によっても硬さが微妙に違います。
「硬い」と感じるのは真ん中より下の部分では!? 筋を取り除いて調理しないと「筋っぽくてイヤ」という子どもも多いのです。

アスパラガスの青臭さを取るために焼いて旨味を引き出す

アスパラガスを茹でることによって青臭さが抜け、旨味が凝縮します。
ただし、茹でる場合は水溶性ビタミンが流失しないように、茹ですぎないこともポイント。
熱湯に塩を少々、色止めにレモンのスライスを入れるとよいでしょう。
アスパラガスを焼いたり、揚げたりすると、苦味が取れ、水分が抜けて硬さも気にならなくなります。

甘味があって軟らかい食感のアスパラガスを選んでみる

アスパラガスは品種によってもにおいや硬さが違います。
アスパラガスが嫌いな子どもには、甘味があり軟らかいアスパラガスを使ってみるのも克服法のひとつです。

煮ても食感が苦手という子どもが多いニンジン。「苦い」「青臭い」を攻略して克服

「ニンジン」を苦手とする子どもが多い理由は?

「子どもの時のニンジン嫌いは大人になっても克服できていない」という人は意外と多くいます。
ニンジンはピーマンやセロリと同じように、独特のにおいがあるのが「嫌い」の要因です。
ニンジンも加熱をすることで苦味や青臭さはやわらぎますが、煮ると「軟らかい食感が苦手」と感じる人もいるようです。

油で炒めて苦味を抑え、栄養の吸収もアップ!

ニンジンを千切りにして、油で炒めると食べやすくなります。
また、油と一緒に摂取することで、ニンジンに含まれる栄養素の吸収率も高くなります。
ニンジンの形、色を見ただけで拒否する子どもには、すりおろしたり、みじん切りにしたりして、ハンバーグやコロッケ、ミートソースなどに混ぜるのがおすすめ。
ケーキやクッキーなど手作りのお菓子も喜ばれます。
ほんのりとしたオレンジ色とニンジンの甘味がおいしさのポイントに。

ネギは細かく刻んでも生のままだと子どもは食べにくい。「におい」「辛みが苦手」と嫌われるネギを克服

「ネギ」を苦手とする子どもが多い理由は?

子どものネギ嫌いは、「ツンとしたにおいが気持ち悪い」「辛いから嫌」といった理由が多いようです。
ネギ独特のにおいは「アリシン」と呼ばれる成分で、抗菌作用や消化促進する働きがあります。

ネギを焼くことで特有のにおいと辛味を取る

栄養の点から考えるとネギを生のまま食べる方が望ましいのですが、幼い子どもには「辛くて」「臭くて」となるかもしれません。
ネギを加熱することによって、ネギ独特の辛味やにおいを取り除くことができます。
また、ネギを焼くと旨味が凝縮され甘味も出てきます。
他にもネギをみじん切りにして、ギョーザや肉団子などに混ぜるのもおすすめです。

好き嫌いは大人になって自然に解消されることもあれば、残ることも

食の好き嫌いは年代、性差、遺伝子も関係する?

食の嗜好は年代や男性か女性かによっても多少異なりますし、パクチーなどは遺伝子との関係で好き嫌いが分かれるという説もあります。
また、子どもは味覚が鋭い分、大人より好き嫌いが出やすい傾向にあります。
では、大人になれば味覚が変わって、自然と嫌いな食べ物が食べられるようになるのでしょうか? 確かに、幼少期に強く感じた苦味や辛味は、大人になると気にならなくなる場合が多いかもしれません。
とはいえ、子どもの時に嫌いだった食物が大人になっても嫌いのままだったりします。
たとえば、レバー・納豆・ゴーヤなどは、「体によい」と知りながら、におい・食感が気になって、いまだに食べられないということも追い食材です。
「嫌いな食物」を食べる機会がなければ、好き嫌いを改善・克服するのは難しいでしょう。

子ども野嫌いな食物は調理や食材で工夫。家族の協力も大切

子どもが嫌いな食物には、何か苦手な理由や原因があります。
まず、それをママが知って理解してあげることが大事です。
「主人が嫌いな野菜を食べないから、子ども食べない」という悩みも聞きます。
特に多くの野菜にはビタミンや食物繊維が豊富に含まれているので、肉や魚などの動物性タンパク質と一緒にバランスよく摂ることが大事です。
子どもの好き嫌いは、ママ1人で頑張っても難しいもの。
パパも一緒に、家族みんなで協力し合って、食の好き嫌いをなくしていきましょう。
すぐに効果が出るとは限りませんが、まずここでご紹介した調理法や食材の選び方を参考にしてください。